風船が浮かないのはなぜ?ヘリウムガスを使っても浮かない理由とは
「ヘリウムガスを入れたのに風船が浮かない…」「どうして浮かないの?」とお困りになったことはありませんか?
風船を浮かせるためには、ヘリウムガスを使用します。しかし、ヘリウムガスを使用したにもかかわらず、思った通りに浮いてくれないトラブルはあるようです。
風船が浮かないのにはいくつかの原因が考えられます。
【風船が浮かない代表的な原因】
- 1.浮かない仕様の風船である
- 2.浮遊時間が過ぎている
- 3.ヘリウムガスが不足している
- 4.風船の中に空気が混入している
それぞれの原因について詳しく解説しましょう。
1. 浮かない仕様の風船である(ヘリウム非対応の商品)
お手元の風船が、浮くタイプの風船ではない場合も、浮かない原因として考えられます。
風船にはヘリウムガスに対応している製品と、非対応の製品があります。
例えば、小さすぎる風船は浮力を持つだけの容量が注入できないため、浮かないものとなります。また、注入する気体が「空気」であることを前提とした商品もあります。
その他にも、弊社のオリジナル商品「お散歩バルーン」は本体は浮きますが、重りとなる足がついているため、空中を浮かせることはできません。
このため、お手元の風船が浮かない場合には、まず風船がヘリウムガスに対応した商品であるかどうか、ご確認ください。
また、浮かせる予定で風船を購入される場合には、ヘリウムガスに対応した商品であるかどうかを確認することをおすすめします。
バルーンが浮遊するには浮力が必要となります。
バルーン本体の重さを自重といいます。浮力1gに対しヘリウムガスは1L必要となります。仮にヘリウムガス容量16Lのバルーンで自重が12gだとすると浮力は4gとなります。
もし自重が18gあったとすると、残念ながらそのバルーンは浮きません。見た目は同じ形状のバルーンでも、バルーンに使用されている素材や厚み、インク量によっても自重は異なります。
2.浮遊時間が過ぎている
ひとつめの理由は「浮遊時間」です。
ヘリウムガスを使用した風船は、浮いていられる時間に限りがあり、この浮いていられる時間のことを「浮遊時間」といいます。この浮遊時間が過ぎると、少しずつ風船は浮力を失っていきます。
以下は風船の種類別の浮遊時間(目安)です。
ゴム風船・・・数時間~半日程度
フィルムバルーン・・・数日~1ケ月間程度
ゴム風船は素材の性質上、ヘリウムガスが抜けるのが早いため浮遊時間は短めです。ヘリウムガスを注入するタイミングが早すぎると、本番で浮かない状態になっている可能性があるため、準備のタイミングには注意が必要です。
使用する際は、浮遊時間を意識して準備されることをおすすめします。
3. ヘリウムガスが不足している
ヘリウムガスの量が不足している場合も、浮かない原因のひとつです。
人の体は、少しのご飯では身体をたくさん動かすことはできません。風船も同じで、浮力を持つためには充分な量のヘリウムガスが必要となります。
●ゴム風船の場合
パッケージ記載の吹き後サイズまで膨らませます。
●フィルムバルーンの場合
パッケージ記載の容量を注入します。基本的にはバルーンがしっかりと膨み、浮くまで注入します。
※ヘリウムガスを注入し過ぎると風船が破損する可能性があります。過剰に注入しすぎないようにご注意ください。
また、ヘリウムガスは高温になると膨張する性質があります。気温の高い環境下でパンパンになるまで入れてしまうと、ヘリウムガスが膨張し本体が破損する場合があります。室温や気温が高い場合はヘリウムガスの量を調整し、少しだけゆとりをもたせると安心です。
4. 風船の中に空気が混入している
こちらは、フィルムバルーンを再利用する時に考えられる原因です。
フィルムバルーンに空気が残ったままヘリウムガスを注入しても、フィルムバルーン内のヘリウムガスの純度が下がってしまい、浮かないことがあります。
フィルムバルーンがへこんでしまっても浮遊している場合は、ガスを追加補充していただければ、元の膨らんだ状態に戻り浮遊いたします。
フィルムバルーンが浮遊していない状態の場合には、バルーンの中に残っている空気をしっかり抜いてからヘリウムガスを注入してください。
※純度の低いヘリウムガスを使用しますと、バルーンが浮かない場合もございます。弊社で販売しておりますバルーンタイムは純度99%です。
●空気の抜き方について
逆止弁に細めのストローを差し込み、バルーンをやさしく押しながら丁寧に空気をしっかりと抜きましょう。
※バルーンによって逆止弁の長さは異なります。バルーンに内蔵されております逆止弁のサイズにあわせてストローを差し込み、本体が傷つかないよう、ご注意ください。
※逆止弁が先端に向かって細くなるタイプもあります。ストローが抜けなくなる事が、ありますのでゆっくりと様子をみながらおこなってください。
その後、ヘリウムを注入します(※)。
(※)空気専用のフィルムバルーンの場合は、ヘリウムガスを注入しても浮かせられません。
ヘリウムガスの代用はある?浮かせたように見せる方法
ヘリウムガスを使わずに風船を浮かせることはできませんが、飾り方を工夫すれば、まるで風船が浮いているように装飾することができます。
「ヘリウムガスが手に入らない」「ヘリウムを使わずに風船を飾りたい」と考える方も多いかもしれません。そのようなときは、ここでご紹介する装飾アイディアを参考に装飾をしてみてはいかがでしょうか。
ここでは、ヘリウムの代わりになる飾り方のアイデアを詳しくご紹介します。ヘリウムガスがお手元にない場合や、手に入らなかった場合に、ぜひご参考ください。
1. バルーンスタンドを使う方法
ヘリウムガスを使わずに風船を浮いているように見せる方法のひとつが、バルーンスタンドを活用する方法です。
バルーンスタンドは細い支柱に風船を取り付けるアイテムで、床やテーブルの上に設置するだけで、まるでヘリウム風船のような演出が可能になります。
繰り返し使える点も魅力的ですね。バルーンスタンドは、オンラインショップやパーティーグッズ専門店などで購入できるようです。サイズやデザインもさまざまな種類がありますので、ご興味がありましたらぜひ探してみてください。
2. 天井から吊るしたり壁面に装飾する
ヘリウムガスを使わずに風船を浮かせたように見せる方法として、天井から吊るす、または壁に装飾する方法があります。
天井から吊るす場合は、透明な糸(テグスなど)を風船に取り付け、天井に固定します。糸が目立たないため、風船が浮いているように見せられます。
壁に装飾する場合は、風船を直接貼り付けてデコレーションすることで、空間を華やかに演出できる方法です。風船をランダムに配置すると、立体感が出ますので、工夫次第でオシャレな空間づくりが可能です。
天井や壁に使用するテープはマスキングテープなど、壁紙を傷めないテープの使用をおすすめします。
※テープをお使いになる際は、目立たないところで試してからお使いいただくことをおすすめします。また、使用後は長期で貼り付けた状態にせず、早めに取り除くようにしましょう。
なぜ風船はヘリウムガスで浮くのか?その仕組みを解説
なぜヘリウムガスで風船は浮くことができるのでしょうか。
その理由はヘリウムガスの分子量が関係します。ヘリウムガスは空気よりも軽いという特徴があります。ヘリウムガスを注入した風船は、周りの空気よりも軽いため、空中で浮くことができるのです。
ヘリウムガスよりも軽い気体として水素ガスがありますが、水素ガスは燃えやすく、爆発する危険性があるため、風船には使用しません。一方でヘリウムガスは不燃性であるため、安心して使用できます。
このような理由で、風船に浮力を持たせる場合にはヘリウムガスが使われているのです。
風船が浮かない原因を解決して楽しい演出を楽しもう!
ヘリウムガスを入れたのに風船が浮かない原因について解説しました。お手元の製品が浮かない場合のご参考にして頂けますと幸いです。
エスエージーバルーンズでは、ヘリウム対応のバルーンをはじめ、さまざまな種類の風船を取り扱っています。オンラインショップでは、イベントやパーティーにぴったりのバルーンも販売中ですので、ぜひチェックしてみてください!
また、法人のお客様に向けて、オリジナルバルーンの製作や、販促イベント用の風船のご相談も承っております。オリジナルデザインやブランドロゴ入りのバルーンなど、さまざまな形状のバルーンの製作が可能です。オリジナルグッズなどでバルーンをご検討されていましたら、ぜひ以下の窓口よりお問い合わせください。
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