
風船のガスは何?その答えは「ヘリウムガス」
「風船のガスは何?」と疑問に思ったことはありませんか。
フワフワと浮いている風船の姿や、ショップやイベントで風船にガスを注入しているところを見て、「風船のガスは何だろう?」と疑問に感じる方は少なくありません。
「風船のガスは何か」、その答えは「ヘリウムガス」です。
ヘリウムガスは空気よりも軽いため、風船に注入すると浮かぶことができるのです。
このコラムでは、「風船のガスは何?」という疑問をお持ちの方に向けて、ヘリウムガスの性質や特徴などの情報、また購入先に関する情報までご紹介します。
ヘリウムガスとは?性質や風船に使われる理由
風船のガスは何かといえば、その答えは冒頭でも触れた通り「ヘリウムガス」です。
ヘリウムガスは日常的に使うことが少ないため「どんな性質があるの?ガスだから危なくない?」と疑問や心配に思う方も多いでしょう。
ヘリウムガスは色も臭いもない、不燃性(燃えない性質)の気体です。自然界に存在するガスで、人体や環境に対して安全性の高いことで知られています。空気よりも軽いため、風船などに注入すると浮力が生まれ、空にふわりと浮かぶことができます。

余談ですが、ヘリウムは非常に軽いため地球上に長くとどまらず、宇宙空間へと出て行ってしまいます。そのため地球に存在するヘリウムは天然ガス田などに限られており、実は希少価値の高い資源とされています。
ヘリウムと同じように軽くて浮かせられる気体として「水素」もあります。
水素はヘリウムよりも軽く、地球上に多く存在する気体です。一見すると水素の方が都合が良さそうではありますが、水素は可燃性のガスであり、火災や爆発の危険性があるため、風船への使用は推奨されていません。
このような理由から「風船を安全に浮かせるガス」として、現在ではヘリウムガスが選ばれているのです。
ヘリウムガスはどこで採取しているのか
ヘリウムは大気中に存在しますが、大気中のヘリウムはほんのわずかしかないため、取り出すのは決して経済的ではありません。

では、ヘリウムはどこで採取されているのでしょうか。
ヘリウムガスは、一般的に天然ガスから採取されています。
天然ガス田には、微量のヘリウムガスが含まれている井戸があり、そこから分離、精製を行い、採取しています。
なお、ヘリウムガスは日本国内では産出されないため、国内で流通しているガスは海外からの輸入によるものです。
風船以外の用途について
ヘリウムガスは風船で使われるイメージが強いですが、実はその他の用途でも幅広く利用されています。風船のガスは何の目的で使用されているのでしょうか。
ヘリウムは医療や工業の分野でも重要な役割を果たしています。
たとえば、病院で使われるMRIでは、超電導電磁石を冷却し、超電導状態を作り出すために液体ヘリウムを使用します。その他にも、半導体の製造工程ではウェハの冷却用ガスとして、さらに光ファイバーの製造工程では雰囲気ガスとして用いられています。
このように、ヘリウムガスは風船以外にも、私たちの生活や先端技術を支える幅広い分野で活用されているのです。
風船用のヘリウムガスはどこで買える?
「風船のガスは何?」という疑問の次に気になるのは「ヘリウムガスの入手方法」ではないでしょうか。
ヘリウムガスは、バルーンショップやオンラインショップなどで購入ができます。
(バルーンショップは購入時の充填のみで、商品としての取り扱いがない場合もあります。大容量のものを購入したい場合は、事前に確認すると安心です。)
風船用のヘリウムガスは、ボンベタイプと缶タイプの2種類があります。内容量が異なるため、必要な量やシーンに合わせてお選びください。
●ボンベタイプ
容量が多いタイプです。複数個膨らませる場合に適しています。

●缶タイプ(フィルムバルーン専用)
ボンベに比べて容量が少なく、ガスが抜けてきたフィルムバルーンの補充に適しています。

小さな風船であれば、缶タイプでも膨らませられる場合があります。購入を検討する際は必要な容量をご確認ください。
※ゴム風船にはお使いいただけません。
エスエージーバルーンズでも風船用のヘリウムガスを取り扱っております。イベントの規模や膨らませる数量に最適なタイプのご案内が可能ですので、迷われた際はぜひお気軽にご相談ください。
ヘリウムガス使用時や保管時の注意点
風船のガスは何かというと「ヘリウムガス」です。安全性の高い気体ではありますが、取り扱う際には注意が必要です。
注意点として、以下の2点が挙げられます。
1. 絶対に吸引しない
風船用のヘリウムガスには酸素が含まれていません。吸引すると酸素を体内に取り込めなくなり、窒息や意識障害など重大な事故につながる危険性があります。
(変声用のヘリウムガスと混同されることがありますが、変声用の製品には酸素が含まれています。)

2. 高温の環境で保管しない
ヘリウムガスは不燃性なので爆発の危険性はありません。しかし、ボンベには高圧でヘリウムを詰め込んでいるため、温度が高くなるとヘリウムが膨張して容器が破裂する恐れがあります。
ヘリウムガスは以下の環境で保管するようにしましょう。
- 直射日光が当たらず、温度が40℃以下の場所
- 熱源の近くには置かない(火気厳禁)
以上のことに注意して、ヘリウムガスをお楽しみください。
風船のガスは何か?それは「ヘリウムガス」!ご相談は当社まで
今回のコラムでは「なぜ風船は浮くことができるのか、また風船のガスは何か」と疑問に感じられている方に向けて、ヘリウムガスについて解説しました。
当社エスエージーバルーンズは、風船の製造から販売を行っており、ヘリウムガスについても取り扱っております。
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