2月2日(日)「不運は続くよいつまでも。でも観光もしなくちゃね」

朝食のあったかいソーセージは日替わりでした。今日は焼きソーセージ。初日に会場で昼に食べたものと同じ。ニュールンベルグの代表的なソーセージなのかしら?ビールには合うかもしれないけど、朝は昨日のやつがよかったな。

今日はちゃんとコブリツアーのミニバンに乗ろうと8時25分にロビーに向かいます。(向かうったって部屋から3秒)
ロビーには誰も居ません。私が昨日ちゃっかり乗り込んだ便も出た後のようです。
今朝も雪。かなり激しく降ってます。
待ちます。
  ・
  ・
待ちます。
しまいには雪の中、表に出て待ちます。来ません(涙)
この雪の中、15分も歩いて駅まで行って訳けの分らない切符と格闘して電車に乗れるか?
答えは「Nein(ナイン)」おお!三日も居ると自然とドイツ語が出てしまうぜ(笑)
雪で遅れてるのかもしれません。
『そーだ!フロントのおねーさんに電話してもらえばいいんだ!俺って頭いい』
事情を説明してコブリツアーに電話してもらいます。早口のドイツ語でやり取りした後、彼女が言うには、
「あんたの乗る車は8時15分に来たよ」
『げっ、じゃ、やっぱり昨日のあのバスが正解なんだ・・・』
しかし、気を取り直し
「でも、昨日かかってきた電話では、8:30だと」
また早口のやり取りの後
「空港に迎えに行った運転手がちゃんと伝えたそうです。8:15と」
「で、でも、昨日の女性がぁ」
ーー早やりーー
「どこの女性ですか?」
「ニュールンベルグインカミングの」
ここに来て、今回のトラブルの原因がやっと判明。
現場での時間の変更を発注元が知らなかった!
(伸栄ゴム⇒ベストワールド⇒ニュールンベルグインカミング⇒コブリツアー)
どんな車が迎えに行くかも知らないで「ミニバンよ」なんて言った事も。
「タクシー呼んであげます」とフロントの女性。
それしか無いのは分るけど、40ユーロ以上かかる・・・
『ちくしょう!ベストワールドに請求してやる!』
硬く心に決めながら待っていると、
「もうすぐタクシーが来ます。あなたは料金を払う必要はありません。運転手がホテルに戻ってきて、私が払います。いいですね?」との事。
ああ、うれしいです。あなたは女神様です(嬉泣)
たぶんニュールンベルグインカミングが払うのでしょうが、このあたりのスピーディーなカスタマーサービスは見習わなくっちゃですね。
快適なドライブ。でもチップは私が払いましたよ。

さて、会場へ。
朝のすいているうちにバルーン関係の会社と商談。明日のアポイントも取る。
(詳細は後日ね、仕事からむし)
11時になったので、予約しておいたインターネットサービスへ。
「ケーブルを持っているか?」と聞くので「ない」と答えると、10ユーロの預かり金で貸してくれるとの事。
「じゃないと持って帰っちゃうのよね」と係の女性(美人)
持ってきたケーブルを見ると、モデム用です。光ケーブルとかでLANを想像していた私はあわてます。
ケーブルを置いてそのまま行こうとする彼女を捕まえます。
「やりかたがわかりませーん」
ドイツのアクセスポイントも知らないのにできるわけないよねぇ(^^ゞ
彼女は親切に私のパソコンに向かいます。
で、表示が全部日本語なのを見て
「あんたがやって(^_^.)」
なんとか電話番号、パスワードなどを入力、つながりました!
「で、料金はどう払うんですか?」
「無料です」
ああ、うれしいです。あなたは女神様です(嬉泣)
今まで不幸なことばかりだったので涙もろくなってます。
と言うことで、そこから昨日までのレポートをUPしました。
メールもしっかり送受信できました。
1時間ほど遊んで、ケーブルを返して翌日の予約もしてきました。

気分良く昼食に向かいます。雰囲気がいいので昨日と同じレストランに。
すいてます。他の人はスタンドのサンドイッチとかカフェテリアで済ます事が多いみたいです。
それでもいいんですけど、こっちは夕食にまともなドイツ料理が食べられる保証がないもんで・・・
ポークシュニッチェルにしました。豚のてんぷらの上に甘ーいクランベリーソースがたっぷりかかっています。私は平気です。
食べ終わって、昨日見逃した会場をざっと回ります。ボードゲームの会場です。
ものすごい数の出展社です。どれも面白そうです。あちこちで実演をやってます。
ボードゲーム愛好家の私としては、やりたいです。説明聞きたいです。でもほとんどドイツ語です。
英語ででさえ、ゲームのルールなんか説明されても分りません。
キャロム盤もたくさんあります。すごくきれいです。エアーホッケーのようにつるんつるん滑ります。
高い金を払ってインド直輸入のひんまがった盤を買った我が家はなんなんでしょう(-_-;)

外を見ると雪はやんでいるようです。
半日くらいは観光もしたいです。お土産も買いたい。明日が天気良いという保証はありません。
ましてや明日は最終日、仕事優先にしなきゃなりません。
よし!観光だ!90分コースとヘムシェだ!(内輪ねた)
すぐに地下鉄に向かいます。昨日経験済みだから自信あります。
しかし、一抹の疑問が残っていたので、受付の女性に確認します。
「このフェアのチケットがあれば地下鉄はタダなんですよねぇ?」
「いえ、そんなことありませんよ」
もう、なにを信用していいんだかわかんなくなりました(-_-;)
昨日無賃乗車で捕まんなくてよかった。
1.8ユーロ払って地下鉄でニュールンベルグ中央駅へ。
気合入れて表に出ます。

毛糸の帽子がかわいいでしょ

大雪(泣)
それよりなにより、日曜日で、すべての商店はお休み(涙)
それはそれは、みごとにぜーーーんぶお休みです。
デパートも、ブティックも、おもちゃ屋も、全部。
やってるのはカフェとかレストランだけ。
ごめんねー お土産は免税店のチョコレートだよぉ>社員ALL

お勧めコースはタクシーでカイザーブルグ城まで登り、歩いて下ってくるという事でしたが、時間もあるし、デブなので歩きます。
あっという間にカイザーブルグ城に着きました。

すばらしい町です。町全体、どこを写真撮っても絵葉書ができそうです。
町の真ん中を流れるペグニッツ川にも、浮かんでいるのは鴨だけ!
ゴミや空き缶なんか、ただのひとつも浮いていません。
自販機やコンビニができて、暮らしは便利になったけど、心の豊かさというものはどんどん失われて行ったんだと実感。
心の豊かさと言えば、フェアー会場のボードゲームの多さ!
きっと、寒い冬、暖かい部屋で一家そろってボードゲームに興じるのでしょう。一人ゲームマシンに向かう日本の子供って・・・
(ホテルの一室でディアブロやるおっさんもだけどさ)

ぶらぶら歩いていると有名な玩具博物館に着きました。もちろん中に入ります。
このようなアンティークな玩具がたくさん展示されています。
ゆっくりと見て回り、また表に出ます。
写真を撮りながら2時間くらいも歩いたでしょうか?
ため息ばかりです。ほんとにきれい。
初めてのヨーロッパなので余計にそう感じたのかも知れません。
5時を過ぎたので、そろそろ良い頃だろうと、お勧めのレストランに向かいます。

ペグニッツ川を横切るように建っているきれいな建物。
『ハイリヒ・ガイスト・シュピータル』です。
おそるおそる店に入り、「一人だけどディナー食べられるか?」と聞くと、「予約で満席だ。7時なら取れるよ」との返事。
2時間も待てないので残念ながらあきらめました。
駅に戻る途中のホテルのレストランに入ります。
メニューはドイツ語オンリー。そんな時の常道「人気のドイツ料理を推薦してください」
若いウエイトレスは自信満々でひとつのメニューを指差します。
「これってどんなの?ソーセージ?」
ぜんぜん通じません(汗)
あきらめてそれにします。
ビールはデュンケルにしました。それまで全部ピルスナーだったから。
おいしいです。どこで飲んでもビールはおいしいです。けちな発泡酒とかに踊らされている某国がほんとに情けないです。

ふと見ると壁にジョッキのキープがあります(笑)
一つづつ、南京錠がかけてあり、名札が貼ってあります。
食事中、ずっとそれを見てました。なんかいいよねぇ。
さて、出て来た料理は・・・・
山盛りのザワークラウトの上におなじみの焼きソーセージが(涙)
今回3回目。
さらに私の一番苦手な黒くて臭くて固い薄切りパンがバスケットにどっさり。
泣きながら食べました。予想できましたよね、このオチ。
ザワークラウトも半分残しました。嫌いじゃないけど、一人で食べられる量じゃないっす。パンもやっとこ1枚食べました。まだ7枚は残ってます。で、お勘定。
目を疑いました。
ビール(中ジョッキくらい)2.8ユーロ、ソーセージとパンで5.2ユーロ、合計8ユーロ、すべて16%の税込みです。
ホテルのレストランで!(ちっこいホテルですけどね)
私の機嫌がすっかり直ったのは言うまでもありません(笑)
1ユーロのチップを渡し、上機嫌で駅に向かいます。電車に乗ろうなんて事はとっくにあきらめてます。
タクシーでホテルに帰り、風呂に入って8時に寝ました。(とても起きていられない・・・)
で、1時半に目が覚めて、これ書いてます(-_-;)


特別付録『ニュールンベルグ壁紙集』
写真をクリックすると大きなのが表示
されますので、壁紙にしましょう(^^ゞ